私たちは、人事分野におけるテクノロジー活用やデータの分析結果を経営に活かすことを推進する団体です。

【開催レポート】年次総会「HRテクノロジーシンポジウム 2019」1

HRテクノロジーコンソーシアム(略称:HRT) にとって年に1度の最大イベント「HRテクノロジーシンポジウム2019」を開催いたしました。

2019年のHRTシンポジウムでは、同会初めてとなる政治家ゲスト・藤末健三参議院議員の基調講演をはじめ、経済産業省や東京大学などでHRテクノロジー市場を牽引する登壇者の方々もお招きし、経営・組織・人事改革成功のための実践的な学びの機会と、「政・官・学・財」の垣根を超えた交流の場を提供致しました。

HRTは「HRテクノロジーを経営に活かす」を活動理念とし、2015年よりHRテクノロジー市場を啓蒙し続けてまいりました。過去最大に多種多様な業界の方々が議論・交流した今回のシンポジウムは、市場のさらなる拡大が期待される内容となりました。

 

開会挨拶:経済産業省 大臣官房審議官 河西康之氏
「HRテクノロジーに期待すること」

【開催レポート】年次総会「HRテクノロジーシンポジウム 2019」2

河西 康之 氏
大臣官房審議官(経済産業政策局担当)

 

事業環境変化への対応、多様な価値観や働き方の尊重。様々な変化が求められる「HR領域」において、HRテクノロジーの重要度はますます高まっていくだろうと河西氏はお話されました。

「HRテクノロジーはこれまでの日本型人事や働き方を変える可能性を持った革新的技術だと思っています。政府として取りまとめた成長戦略の中でも、企業が付加価値を創出していくためには『組織と人』が重要だと強調されています。まさに『働き方改革の本丸』が組織と人の変革なのです。」

日本企業の成長戦略を立てるにあたり、国家視点においても「HRテクノロジー」への期待が高まっていることを感じさせるご挨拶でした。

 

基調講演:参議院議員 藤末健三氏
“Expectation for HR Tech in Japan (日本のHRテックへの期待)”

【開催レポート】年次総会「HRテクノロジーシンポジウム 2019」3

藤末健三 氏
参議院議員
(元東大准教授、学術博士、国際関係論博士)

 

藤末氏による基調講演は会場限定の内容盛りだくさんで、世界最先端の北米テクノロジー市場視察から見た日本のHRテクノロジー、そして日本の組織イノベーションの未来について熱く講演がなされました。

「これからはボーダレスで、国境や企業・言語の壁もなく、スペシャリティを持った人が有機的に繋がりあって働く世界がくると私は思っています。そんな時代における日本流のHRのあり方をどう創っていけるかが鍵になるでしょう。」

また、HRテクノロジーの中でも「ラーニング&キャリアマネジメント」の領域が有望になってくるだろうと語られました。

「人生100年時代において、どのように個人に最適化された学びの機会を提供し、キャリアを作っていくか。学んで働いて引退の一方向的な流れではなく、生涯学び、働き、レジャーを楽しみ続けるような人生モデルを創っていく必要があると思っています。人生を幸せにするサポートこそがHRテクノロジーに期待することなのです。」

 

パネルディスカッション: 「HR SDGs」

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【開催レポート】年次総会「HRテクノロジーシンポジウム 2019」5登壇者3名:左から西村英丈氏(One HR共同代表)、太田康子氏(CSR48総監督)、大木清弘氏(東京大学大学院経済学研究科講師)
モデレーター:小野りち子(HRテクノロジーコンソーシアム代表理事)

 

パネルディスカッションでは、One HR(人事業界1000名程のコミュニティを有する有志団体)での活動を中心に、「HR SDGs 〜令和型人事モデルの構築〜」に日々尽力されているお三方に登壇いただき、これからの人事部門とHRテクノロジーの関係性について、活発なディスカッションがなされました。

「少しずつ形になりつつある『令和型人事モデル』を、業務レベルに落とし込めるまで仕組み化したいと思っています。このためにはHRデータが鍵になります」(西村氏)

「社内で浸透させるためには、実践できるKPIにまで落とし込むことが大切です。SDGsの普及で培ったノウハウを活かしながら、HR SDGsのサポートをさせていただいています」(太田氏)

「日本の強みである組織力・集団主義を大切にしながらも、個を大切する形。これが作れれば、個重視の欧米には無い魅力的な組織が作れるかもしれないと思って活動しています」(大木氏)

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これからの組織の中心を担うであろう若い世代が示した「令和型人事モデル」に対して、会場の聴者たちからも活発に質問がなされ、HRテクノロジーを軸としたHRの未来について議論がなされました。

 

政・官・学・財の垣根を超えたビジネス交流会

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シンポジウム終了後には、参加者・登壇者を交えて、ビジネス交流会が実施されました。
今後もHRTでは政・官・学・財の垣根を超えて、HRテクノロジーを牽引する人材の交流機会を提供してまいります。

 

HRT:来期の活動について

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HRテクノロジーコンソーシアムでは、今後も自主企画イベントや教育講座の提供を通して、実践的な学びの機会と交流の場を提供してまいります。

活動の一環として、日本CHRO協会との連携を強化し、新講座の提供を開始いたします。
また、「CHRO」、「次世代CHRO」、「HRテクノロジープロフェッショナル」養成のための資格制度をHRTが新たに創設する運びとなりました。つきましては、2019年9月からは「HRリーダーのためのHRテクノロジー基礎」と題して、教育講座も開催してまいりますので、ぜひご応募のほどよろしくお願いいたします。

基礎講座①HRリーダーのためのHRテクノロジー基礎

(リンク https://www.hr-technology.jp/new_qualification_course2019_basic/